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黒畑日佐代 - 碗 E(タタラ・300CC)

どれ一つとして同じものはない、楽焼の作品。低下度で焼いた土に、90%はガラス質だという釉薬。器でありながら、柔らかいものを硬くコーディングしたような、素材の塊を抱いているような不思議な気持ちになります。

使用する灯油窯が小さいことからカップや豆皿などが多く、どれも生活に身近な愛らしい小作品。楽焼は窯から出してすぐ急冷しますが、その際に新聞紙を使うことから黒く貫入が入ります。

こちらはタタラ成形の碗。粘土の塊を手で叩き、伸ばしたものを型の上に被せてかたちを作り、仕上げています。轆轤のボウルよりも厚みがあり、手捻りのような佇まい。一点一点向き合って制作しており、手に抱いた時に、よりずっしりと存在感を感じられる作品です。


*最後の比較画像の中で左から二番目のものになります。



約φ125mm x H70mm
陶器
約300CC



略歴)
黒畑日佐代
Hisayo KUROHATA

1979年 富山県生まれ
1999年 能登島ガラス工房吹きガラス1年コース修了
2001年 岐阜県立多治見工業高等学校陶磁科学芸術科卒業
2007年 福岡県うきは市に開窯