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月刊 秋野ちひろ
9月

Monthy Chihiro AKINO
September
「編み花」


過ぎ去った、夏。

細いみどりの草を摘んで編んだ花。

大きな輪っかにして あの人に届きますように。

なかなか会うことはできないけど

また会える日を楽しみに。




ー 秋野ちひろ


真鍮

* 色止めをしておりますが
真鍮の特性上、少しずつ光沢が落ち着いてきます。


略歴)
秋野ちひろ
1979年生まれ
2002年武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科金工専攻卒業
真鍮を用いてオブジェを中心に制作しています。


ー.ー.ー.ー.ー.ー.ー.ー.ー.ー.ー.ー.


「吊り下げに興味ありませんか?」
「吊り下げってなんですか?」
という会話から始まったこの連載。
ひと月に一作品、秋野ちひろの現在的吊り下げが送られてきます。
叩いたり、焼いたり、矢擦ったり、磨いたりして
線をかたちにしています。


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9月

緑を編んで束ねる。花輪には”永遠の愛”の意があるらしいが、花を付けない草木だけのそれは何の加飾も無く、より純粋に響いてくる。そんな単純さ。大きく結って枝で留めたような曲線と直線のバランスが清々しい。

ちなみに私には大きな木の中にりんごが生っているように見える。ちょうど先日、大好きな長野のりんご農家から受注が始まる知らせが届いたところだった。