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古谷宣幸 無地信楽・中皿

「無地唐津」というジャンルがあるように、信楽の土を使ってサラッと透明釉を掛けて「無地信楽」と命名したシリーズ。信楽に生まれ育った古谷さんらしい発想です。釉薬は掛け流しているのですが、自然と溜まり厚みが出た部分が白くなるため模様のように見えることもあり、それもまた愛らしい。


古谷さんのライフワークは「天目茶碗」であり、それは「無地信楽」と対局にあるような気がするのですが、究極の世界を志しているせいか日常の雑器を焼く時は脱力しているのか、どこか抜け感があるのが好きです。抜けているのが良いと言って良いほど。
とはいえ、鍛えられた目や体が勝手に織りなすかたちはシャープにとんがっていて、なおかつエレガンスという良い切れ味。全体的にすっきり細身なのに頼り甲斐のある重さを感じるのは、茶碗と雑器を行ったり来たりしている古谷さんだからこそ出せるノーブルな力強さだと思うのです。


*釉薬の垂れ方、目あとのある/なし、微妙なサイズの違いなど、個体差がございます。規格は同じです。アソートでお選びいたしますのでご了承のうえお求めください。


*初めてお使いになる前に目止め(沸騰させた米の研ぎ汁に8時間浸す)をして下さい。


φ230mm x H40mm
陶器


--- 略歴 ---

古谷宣幸(ふるたに のりゆき)
1984 滋賀県信楽生まれ
2005 京都嵯峨芸術大学短期大学部陶芸コース卒業
2007 中里隆氏に師事
    Anderson Ranch Arts Center(アメリカ コロラド州)にて作陶
    滋賀県立陶芸の森レジデンスアーティスト
2008 デンマーク スケルツコーにて作陶
2009 岐阜県土岐市 花ノ木窯にて作陶
オーストラリア シドニー New Friends Art and Adventure A Ceramic Art Exhibition 出展
2015 Anderson Ranch Arts Center(アメリカ コロラド州)ゲストアーティスト
2020 穴窯築窯
現在 信楽にて作陶