臼杵春芳 木皿(栃・白漆)
急須盆のような小さなサイズから直径30cmまで。
木地は讃岐80代のベテラン木地師・岩崎寿男さんが挽かれたもので、臼杵春芳さんが白漆で仕上げています。今では稀になった、裏に円を描きながらカンナで彫る「ざんだら」という讃岐特有の技が疲れています。本来は滑り止め防止のためだそうですが見えない部分も木彫が美しく、小さなサイズにまでざんだらが施されているのが嬉しい。
拭き漆の上に白漆を重ね、磨きをかけています。
トレイ、プレートに。
主に国内で自ら掻(か)いた漆を使います。昔ながらの方法で混ぜものをせずに、漆が乾きにくかったり縮み易かったりする扱いにくいと思われる特性も生かしながら作品作りをしています。
表面に木の節があるものもございますが、傷のように見えても使用するのに問題のないものです。
漆にはけ目のあとが多くあり、濃淡が激しいもの、均一に近いものがあります。また濃淡の差があり、制作する時期により異なります。複数枚お選びいただいた場合は統一感のあるものをお選びしますが、基本的に個体差のあるものなのでアソートでお届けいたします。
長年使ううちに、地の漆の色が出てくることがあります。漆の塗り直し、破損した場合の継ぎ直しのご相談もお受けしております。まずはメールやお電話等で当店までご相談ください。(有料)
臼杵春芳に関する詳細はこちら
2022年11月展示会
φ18cm:画像2~5
約φ180mm x H20mm
φ24cm:画像6~9
約φ240mm x H20mm
φ30cm:画像10~13
約φ300mm x H20mm
栃、漆
略歴)
臼杵春芳 / USUKI Haruyoshi
1954年香川生まれ。
1977年に彫刻家新宮晋氏に師事。京都を拠点に建築家との共同作業で店舗や個人住宅の家具制作を行う。
近年は工房を香川へ移し、漆の木の栽培をはじめ、漆掻き、木地師、塗師の一連の工程を一人で行っている。