壷田 高坏1
宮崎県・高千穂で作陶する壷田和宏、亜矢さんの作品です。
お二人の焼き物を触ってるとこれは生き物だと感じます。土や釉薬の組み合わせ、それに即した即興性のある形づくり。窯の中で起こる化学変化。実は息をしているんじゃないかと思うほど、ちょっと生々しい。やはりナマなものは良いです。思っていたものと違うものが出来ることもあるけれど、いずれにしても窯出しは農作物の収穫のようでもある。作品にはそんなハラハラどきどきワクワクが詰まってます。
こちらは2022年3月に開催した「炭化焼き〆」をテーマにした展示会のために制作していただいたものです。
武雄(佐賀)、猿投(愛知)、融栗谷(伊賀)、黒原(自作の高千穂の原土)、天草白磁(熊本)、耐熱土など複数の土を使ってすべて炭化焼き〆にするという企画でした。炭化は土の中の酸素を奪い、ギュッと硬く焼き〆ます。ものによっては石やガラスにも似た素材に近づき、はじくとキンと高音を奏でます。
この企画についての詳細は
こちらをご一読ください。
釉薬はかかっていませんが、色がつきやすいということはありません。
初回お使いの前に目止め(沸騰させた米の研ぎ汁に一晩漬ける)をしていただき、お使いの後はなるべくお早めに洗浄して下さい。
φ85mm X H80mm
天草白磁
炭化
略歴)
壷田和宏 亜矢
1972年
和宏、三重県伊賀市に生まれる
亜矢、愛知県安城市に生まれる
1995年
愛知県芸術大学陶磁器専攻科卒
愛知県長久手市に登窯を築窯
2000年
三重県伊賀市融栗谷に穴窯築窯
2009年
宮崎県高千穂五ヶ所に登窯築窯
2011年
同地に穴窯を築窯